2007年01月30日 (おススメの本)
京極夏彦『邪魅の雫』地方限定版を読む!

実は初めて京極夏彦の作品を手に取りました。


やはりこれまでは、あの本の“厚さ”についつい二の足を踏んでしまっていたわけですが、たまたま地元が題材に扱われていることもあり購入してみました。


しかも、大磯・平塚地域限定特装版!


地元の本屋でいち早く購入してしまいました

ところが、なかなかまとまった時間がとれず、読了したのは購入してから2ヶ月も経ってから。


初めて読みましたが、そこそこ楽しめたというのが率直なところ。
初期作品のほうが良いと言うコメントもいただいたので、近いうちにまた読んでみようと思う。

ちなみに、大磯・平塚限定特装版は、「限定」にもかかわらずオンライン書店でも購入できますのでぜひ。金色な感じでちょっと屏風絵っぽいです。おススメ。

邪魅の雫 大磯・平塚地域限定特装版邪魅の雫 大磯・平塚地域限定特装版
京極 夏彦

講談社 2006-09-27
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2006年12月26日 (おススメの本)
佐々木俊尚『ネットvs.リアルの衝突』が発売!

このところ、ちょっと固めの本ばかりの紹介ですが…
本屋で目にして気になった一冊を行き帰りの電車で読み終えました。

ITジャーナリストとして活躍する佐々木俊尚さんの新刊で『ネットvs.リアルの衝突』です。

2005年~2006年にかけてファイル交換ソフトWinnyが話題になりましたが、この本ではそのWinnyの開発の経緯や、Winny開発にまつわる背景が書かれています。悪の権化とされたWinnyですが、この本の中ではWinnyが本来持っていた可能性についても触れられています。

また、新しいテクノロジーを国家がどうやって排除し、また(逆に)利用しているか?その様子をWinny事件を手がかりに記述しています。

テクノロジーが持っている可能性や危険性について書かれていて、私たちが日ごろ接する新しいウェブサービスとのかかわり方を考えさせられます。ウェブの世界をちょっとまじめに考えてみたい人向けの一冊です。


ネットvs.リアルの衝突―誰がウェブ2.0を制するかネットvs.リアルの衝突―誰がウェブ2.0を制するか
佐々木 俊尚

文藝春秋 2006-12
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2006年12月14日 (おススメの本)
三浦展『下流同盟』をさっそく読んでみました

『下流社会』という本で注目されるようになった三浦展氏の最新作『下流同盟--格差社会とファスト風土』を読んでみました。

日本の中の格差を論じる書籍が数多く発売されていますが、『下流同盟』もその流れを汲むものです。郊外への大型ショッピングセンターの進出が地域社会に与える影響を論じています。「ちょっとテーマが重そうだなあ」と思う方も多いかもしれないですけど、「なるほどそうなのか!」と感じさせてくれる1冊に仕上がっています。


大型ショッピングセンターが、日本の風景を画一化し、地域社会への帰属意識を薄めることになるということを、アメリカのウォルマートという巨大スーパーマーケット、群馬県の太田市、日本のフリーター事情などの事例を交えて紹介しています。


著者数人の共著になっていて、担当者が一章ずつ書いています。ですので、関心があるところから読んでいけば良いと思います。


ただ、犯罪や格差や地域経済の没落などの問題の原因を、グローバル化だけに求めることに議論展開の単純さを感じることもありますが、掲載されている事例が身近なので思わず引き込まれてしまいますよ。


下流同盟―格差社会とファスト風土下流同盟―格差社会とファスト風土
三浦 展

朝日新聞社 2006-12
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