2005年08月18日 (おススメの本)
フォトジャーナリスト13人の眼

フリーランスのフォトジャーナリストの集団「日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)」のメンバーが信濃毎日新聞に連載した記事をまとめたのが本書だ。

2002年7月に発足したこの協会は、写真展やスライドショーなどを通じて、マスメディアでは伝えることのない世界の惨状を伝えてきた。9.11以降、反テロ戦争の名の下、テクノロジーや国家権力による戦争が続けられているその裏側で、日常生活の基盤や生きる尊厳を奪われてきた「声なき人々」。そうした人たちの側に立って、一貫して取材を続けるメンバーたちの主題が凝縮された一冊だ。

いまの国際社会の異常性に気づきながら、それをどう表現していい分からない学生や社会人におすすめしたい。

フォトジャーナリスト13人の眼
日本ビジュアル・ジャーナリスト協会
集英社 (2005/08)
売り上げランキング: 176,900
帯情報
辺見庸氏(作家)「本文まえがき」より
「読者は本書を読み進むうちに、<撮る>と<書く>という二つの本質的に異なった表現方法の親和性と非親和性を二つながら経験するかもしれない」

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