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オンライン書店の梱包 適切?過剰?

オンライン書店にとって、綺麗なままで本を届けることは重要な仕事の一つといえるでしょう。オンライン書店には街の書店と違って「配送」という作業があるため、書籍の取り扱いについては特別な配慮が必要となります。


書店が具体的に一番恐れるのは、配送中に書籍に「傷」がつくことではないでしょうか。街の本屋さんでも平積みの一番上の本を避けて購入する人が多いほどですから、配送の途中で書籍に傷がつくということになれば評判はかなり悪くなる恐れもあります。オンライン書店では送料を支払って購入する場合が多いので、利用者もそれに見合った梱包を要求することはむしろ当然のことと言えます。


そのため、各書店とも、書籍を保護するための様々な工夫を凝らしている様子がうかがえます。ダンボールで頑丈に梱包する書店や、プチプチで書籍を包む書店など様々ですが、各オンライン書店の梱包はほとんど問題がないといってよいでしょう。実際に何度も利用してみて、目立った傷がついたものはありませんでした。梱包という重要な仕事が十分になされているという印象を受けます。


しかし、配送された後、たいていの場合、梱包材は「ゴミ」。何度も利用していると、その量も半端なものではありません。資源ゴミとしてきちんと処理できるものはまだ良いのですが、中には特別な梱包材を利用しているために、再生が難しいものも見られます。また、それがたとえ再生可能なもの(ボール紙、ダンボール等)だったとしても、文庫本一冊しか注文していない場合などはどことなく後ろめたさを感じることも。


現在のオンライン書店の梱包は、適切か?それとも過剰か?
これに関しては賛否両論、様々な意見がありそうです。ただ、梱包材を別の用途に利用する方法の提案や、あるいは簡易包装を選択できるシステムの採用など、書店側にできることがまだまだあるような気がします。


2002年 3月 5日
石塚輝紀
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